あしあと
僕の前に道はない  僕の後ろに道は出来る
高村光太郎 『道程』より
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ピンポォーン
午前3時半、寝床についてウトウトしていると、

どことなく聞こえてくる

ぴんぽぉーん


こんな時間に友達を呼んだ覚えもないし、宅配を頼んだ覚えもない。
眠いので むしムシ無視


  鳴り止まないピンポォーン


家族は全く起きる気配がない
次第に、目も覚め怖ろしくなりはじめた


  暗闇にこだまするピンポォーン


鳴り続けるピンポォーンに
出ようか出まいか迷う

もし、出たら

 魂の取立てでぇ~す

ブスぅ

 とナイフで刺されやしないかと



変な想像力が働き始めた

こんなことを考えるくらいなら、早く出ようと思い

布団を払いのけ
いざ、玄関へ

玄関の電気を点け
覗き穴からのぞくと
人影が見えるが、暗くてよく見えない

仕方なく、誰だかわからぬ無法者とご対面

重いドアをゆっくり開けると
そこには、


 隣に住んでるおっさんの顔が

おっさんはかなり慌てた
何せ、自分の家だと思っている所に男が

しかも、パンイチの男


パンイチの男もおっさんの異様な驚きに愕いた
パンイチの男は自分がパンイチだとわかっていない
それが家の中での普段着だから

おっさんはだんだん自体がわかってきたようで
酔って、火照った顔が青くなっていった

おっさんは、黙ってピンポンを押すのを止め
ごめんなさいと呟き、
隣の家のピンポンを押しにいった。


パンイチの男は、おっさんの背中を見ながら
ドアを閉めた

そのとき、入ってきた冷たい風は男にある事実を告げた

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