あしあと
僕の前に道はない  僕の後ろに道は出来る
高村光太郎 『道程』より
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腹の虫
”キュ~~~”


午前10時頃、その虫はいきなり鳴きだした。
甲高くそして長い余韻を残しながら・・・


飼い主は、ひどく驚いていた。
何せ、いつもであれば鳴く前兆みたいなのがあるのに、今日は見事な不意打ちで油断していたのである。
それもこともあろうにその鳴き声が、異様に高音でどこぞの穴から出たガスの放出音にも似ていたため、飼い主の顔色は青から赤へと一気に変わった。

鳴いた後の飼い主は面白いもので、すべての動きを止め全神経を耳へと集中させ、心の臓の鼓動が速く大きくなるのを感じながら、周りの些細な空気の波動を感じようとしていた。

幸い、飼い主が感じた鳴き声よりも周りに漏れた音は小さく気付いていない?ようで失笑もなく周りに目立った動きは見られなかった。

飼い主は、ほっと肩をなでおろした。


飼い主は休み時間に
”腹の虫が鳴って恥ずかしかった”
などとわめいていたのが馬鹿っぽかった。
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